グルメ

ザンギと北海道B級グルメ

〜 肉・肉・肉 〜

日帰りでは行けない北海道各地の味を、「札幌で」食べて帰る。
ザンギを入口に、知らずに食べていた北海道のB級グルメを、 釧路在住の地元目線でご案内します。

皿に盛られた揚げたてのザンギ
ザンギ

ザンギって、何それ?

釧路に住んでいる私にとって、ザンギは「当たり前にそこにあるもの」でした。 居酒屋の1軒目にビールと一緒に、飲んだ後の〆に、家の食卓にも週1、2回。 全国どこにでもある普通の料理だと思っていたんです。

その思い込みが崩れたのは、道外の人に「ザンギって何それ?」と言われたとき。 しかも私の行きつけ「鳥松」が、実はザンギ発祥の店だとあとから知りました。 当たり前の顔をして通っていた店が、発祥の地の元祖だったわけです。

からあげとの違いは、あとでたっぷり語ります。とにかく、北海道に来たらザンギは外せません。

二日間、ダイエットは忘れよう

先に言っておきます。このあと紹介するのは、ザンギ・豚丼・半身揚げ・室蘭やきとり。 見事に肉、肉、肉です。夜の部はビール園でジンギスカン(羊)の食べ放題。

このページのテーマソング「肉・肉・肉」

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でも、それでいい。鶏・豚・羊、北海道の肉を札幌で食べ尽くして帰る。 ダイエットは家に帰ってからで十分です。

ザンギのマスコット 豚丼のマスコット 若鶏の半身揚げのマスコット 室蘭やきとりのマスコット
ザンギのマスコット

まずはザンギ ― 唐揚げと何が違う?

「ザンギって、要するにからあげでしょ?」とよく聞かれます。半分正解、半分は違います。

一番の違いは下味です。からあげが塩・こしょうであっさり下味をつけるのに対し、 ザンギは醤油・生姜・にんにくをきかせた甘辛いタレに、しっかり漬け込んでから揚げる。 だから味が濃くて、衣までしっかり効いている。何もつけなくても、それだけでご飯もビールも進みます。

さらに釧路には、揚げたてのザンギにウスターソース系の秘伝のタレをつけて食べる流儀があります。 発祥の店・鳥松がこのスタイルで、骨付きのザンギをこのタレにくぐらせる。 初めて食べると「これは唐揚げじゃない、ザンギだ」と分かります。

道民にとっては、居酒屋で最初に頼む定番であり、家の食卓の常連でもある。 かしこまらず、気軽に。それがザンギとの正しい付き合い方です。

まだある、各地の味を札幌で

ザンギだけじゃありません。北海道には、各地で愛されてきた庶民の味があります。 しかも、わざわざ現地まで行かなくても、その多くは札幌で食べられます。

まず補足を一つ。ここで紹介する中でも、ザンギと豚丼は、札幌ではとても身近です。 ザンギは居酒屋の定番、豚丼は専門店から蕎麦屋・食堂まで幅広くあって、 どちらもランチや1軒目で気軽に食べられます。一方、若鶏の半身揚げと室蘭やきとりは、 お店を狙って行くのがおすすめ。この違いを頭に入れておくと、動きやすいはずです。

もうひとつ、道外の方に知っておいてほしいのが、北海道はとにかく広いということ。 これから紹介する味の「生まれた町」は、じつは札幌からけっこう離れています。 地図で見てもらうと分かりやすいと思うので、まずは距離感を眺めてみてください。 現地まで足を運ぶのはなかなか大変で、だからこそ札幌でまとめて味わうのがちょうどいいんです。

小樽以外は、日帰りするにはちょっと遠め。だからこそ、札幌でまとめて食べるのがおすすめです。

迷ったら、これ

交流会がメインの旅だから、ごはんにあてられる時間は、思っているより短いかもしれません。全部は回れなくて当たり前です。
だからこそ、「これだけは」を先に決めておくのがおすすめ。初めての北海道なら、まずはザンギ。がっつりお腹を満たしたいなら豚丼。ちょっと人と違うものを攻めたいなら室蘭やきとり。どれかひとつ選んでおけば、まず外しません。
(豚丼と室蘭やきとりは、このあとくわしく紹介します。)
豚丼のマスコット

豚丼(帯広発祥)

帯広で生まれた、北海道のスタミナ食。厚めの豚肉を甘辛いタレにくぐらせ、 炭火で香ばしく焼き上げた一杯です。うなぎの蒲焼きをヒントに考案されたと言われ、 香ばしいタレと肉の食べごたえが主役。今では全道に広がり、専門店から蕎麦屋・街の食堂まで、 札幌でも気軽に食べられます。わざわざ帯広まで行かずとも、本場の炭火焼きにありつける一杯です。

帯広発祥の豚丼
豚丼
若鶏の半身揚げのマスコット

若鶏の半身揚げ(小樽発祥)

鶏の半身を、まるごと豪快に揚げたもの。ザンギが甘辛い下味なのに対し、 こちらは塩こしょうでシンプルに、鶏そのものを味わう一品。手でかぶりつくのが正解です。

小樽発祥の若鶏の半身揚げ
若鶏の半身揚げ
室蘭やきとりのマスコット

室蘭やきとり(室蘭発祥)

名前は「やきとり」ですが、使うのは豚肉。しかも玉ねぎを合わせ、 洋がらしをつけて食べるのが室蘭流です。北海道の他の地域の豚串は長ねぎを使い、 からしはつけないので、この玉ねぎ+洋がらしは室蘭ならでは。 頼んで「やきとりなのに豚!」と驚くところまでがセットです。

室蘭やきとり(豚肉と玉ねぎの串)
室蘭やきとり

いつ食べる? 前泊・解散後・日曜の昼

交流会は7月11日(土)の13時から20時。前泊か翌泊で来るなら、 動ける時間はだいたい決まってきます。シーン別に、開いている店をまとめておきます。

前泊・金曜の夜

いちばん自由が利く時間帯。せっかくならザンギの専門店へ。 札幌駅すぐの「札幌ザンギ本舗」は23:30まで開いていて、QRの英語メニューもあり、初めてでも入りやすい。 大通の「ザンギ一番」は、カウンターで揚げたてが見られる店です。 1軒目にビールとザンギ、くらいの軽い入りがちょうどいい。

土曜・解散後(20時〜)

夜の部はビール園でジンギスカン食べ放題。おなかは満たされているはずなので、ここは無理せず軽く。 遅くまで開く店を選べば安心です。札幌駅の「札幌ザンギ本舗」は23:30まで。 室蘭やきとりの「鳥辰 大通店」も23:30まで開いていて、 玉ねぎと洋がらしの室蘭流を締めの一品にできます。

日曜の昼・帰る前

最後にもう一杯、と思ったら要注意。日曜は休みの店がぽつぽつあります。 「ザンギ一番」は日曜休、室蘭やきとりの「鳥辰」も日曜は15時からで昼は開いていません。 日曜の昼に確実なのは、札幌駅の「札幌ザンギ本舗」(11:30〜)と、 駅直結ステラプレイス6階の「十勝豚丼いっぴん」(11:00〜)。 帰りの時間から逆算して、この2軒あたりが安全です。半身揚げなら、 すすきのの「小樽なると屋 ココノススキノ店」(10:00〜)で、揚げたてを買って帰るのもいい。 もし日曜に営業していれば、すすきのの老舗「豚丼のまむろ」(1971年創業・札幌最古)で豚丼をもう一杯、という手もあります。 ただし日曜の営業と在庫(売り切れ次第終了)は変わりやすいので、開いていたらラッキーくらいの気持ちで、行く前に電話で確認を。

お店の場所を、地図で

ピンは目安の位置です。正確な場所は、各ピンをタップして「Googleマップで見る」からご確認ください。

お店を、1軒ずつ

札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店
日曜昼もOK

札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店

時間を選ばず頼れる、札幌駅すぐのザンギ専門店。

場所
札幌市北区北8条西4-13-3 金子ビル1F(JR札幌駅北口 徒歩3分)
営業
毎日 11:30〜23:30(L.O.23:00)・無休

前泊の夜も、解散後も、日曜の昼も。開いている時間が長く、いつでも頼れる一軒です。

ZANGI一番
日曜は休み

ZANGI一番

カウンターで揚げたてが見られる専門店。前泊向き。

場所
札幌市中央区北4条西1-1 北農ビルB1F(JRさっぽろ駅・大通駅から近い)
営業
平日 11:30〜14:30/17:00〜23:00、土 11:30〜14:30/17:00〜22:00
定休
日曜・祝日

揚げたてが目の前で見られるザンギ専門店。日曜・祝日は休みなので、前泊の金曜か土曜に。

網焼き十勝豚丼いっぴん
日曜昼もOK

網焼き十勝豚丼いっぴん ステラプレイス店

札幌駅直結。帰り際に寄れる、炭火の香ばしい豚丼。

場所
札幌ステラプレイス センター6F(JR札幌駅直結)
営業
毎日 11:00〜22:00(L.O.21:30)・原則無休(施設の休館日を除く)

駅直結で、帰り際にサッと寄れます。炭火で香ばしく焼いた豚丼。日曜の昼も開いています。

豚丼のまむろ
日曜は要確認

豚丼のまむろ

1971年創業、札幌最古の豚丼専門店。すすきのの老舗個人店です。

場所
札幌市中央区南7条西6丁目5 J1すすきのビル1F(市電「東本願寺前」徒歩1分/地下鉄すすきの駅 徒歩約8分)
営業
11:00〜20:00ごろ(食材が無くなり次第終了)/日曜・定休日は要確認 ☎ 011-511-6256(予約不可)

細切りの豚ロースに、甘めの醤油ダレをからめた昔ながらの札幌スタイル。炭火のいっぴんとはまた違う、老舗ならではのやさしい一杯です。日曜の営業と在庫(売り切れ次第終了)は変わりやすいので、行く前に電話で確認するのがおすすめです。

鳥辰
日曜昼はやってない

室蘭やきとり 鳥辰 大通店

玉ねぎ+洋がらしの室蘭流。解散後の締めに。

場所
札幌市中央区南1条西5丁目16 プレジデント松井ビル100 1F(大通駅1番出口 徒歩1分)
営業
平日 11:00〜14:30/17:00〜23:30、土 15:00〜23:30、日祝 15:00〜21:30・定休なし

「やきとり」なのに豚肉。玉ねぎと洋がらしの室蘭流を、解散後の締めに。※土日は15時開店で、昼はやっていません。

なると屋
日曜昼もOK

小樽なると屋 ココノススキノ店

若鶏の半身揚げを揚げたてで。持ち帰りも◎。

場所
札幌市中央区南4条西4丁目1-1 ココノ ススキノ B1F
営業
毎日 10:00〜21:00(L.O.20:30)・原則無休(施設の休館日を除く)/持ち帰り主体

小樽名物・若鶏の半身揚げを、すすきので揚げたてで。買って帰ってホテルで、というのもおすすめです。

⚠ 営業時間について

営業時間や定休は変わることがあります。行く前に、各店の公式サイトやGoogleマップで 最新の情報を必ずご確認ください。

ちなみに、札幌が本場のこれも

最後にもう一つ、紹介させてください。

ラーメンサラダ、というものがあります。冷たい麺に野菜をたっぷりのせ、 ごまダレやドレッシングで和えた、サラダのようなラーメンのような一皿。 北海道の居酒屋なら、メニューにまず載っている定番です。それどころか、 道内ではコンビニやスーパーの惣菜コーナーにも当たり前に並んでいて、家でも気軽に食べられます。

面白いのは、これが実は札幌発祥だということ。1980年代に市内のホテルで生まれたと言われています。 でも、道民の多くは「これが北海道のものだ」なんて意識していません。 当たり前すぎて、発祥を考えたこともない。

そして道外の人にこれを出すと、たいてい「冷やし中華でしょ?」と言われます。でも、別物なんです。 冷やし中華が夏の一皿なら、こちらは一年中ある、ドレッシングで和えるサラダ。 道内のコンビニでは「北海道限定」として売られていることも多く、 それを見た道外の人が「え、これご当地なの」と驚くこともしばしば。 当たり前の顔をした、実はご当地の味なんです。

肉が続いたあとに、ひんやりしたラーメンサラダはよく効きます。 北海道の居酒屋に入ったら、ぜひ一皿頼んでみてください。

札幌発祥のラーメンサラダ
ラーメンサラダ

帰ってからも、北海道の味

札幌にいる間に全部は回れなかった。あるいは、帰ってからもあの味をもう一度―― そんなときは、お取り寄せという手があります。うれしいことに、ここまで紹介した味は、 ほとんどが本場の店から直接取り寄せられます。

ザンギなら、釧路の名店・さかまるの冷凍ザンギ。からあげグランプリの常連で、 家で揚げれば店の味がよみがえります。揚げるのが面倒なら、 札幌・SAPPORO餃子製造所の塩ザンギが、電子レンジで手軽です。

豚丼は、行列店「ぶた丼のとん田」が、店と同じ味を瞬間冷凍した「リトルとん田」を通販しています。 湯せんかレンジで温めるだけ。若鶏の半身揚げは、小樽なると屋が冷凍・真空パックを直送。 トースターで温めれば、あのパリッとした皮が戻ってきます。

室蘭やきとりは、老舗「室蘭やきとり一平」が、やきとりに秘伝のタレを付けたご当地セットを 送ってくれます。玉ねぎたっぷりの室蘭流を家で再現。洋がらしはお好みで添えれば、より本場の味わいに。 そしてラーメンサラダも、発祥の店・札幌グランドホテルのドレッシングが通販で手に入ります。

北海道の味は、思っているより近くにあります。気になったものがあれば、帰ってからでも、ぜひ。

鶏も豚も羊も、食べ尽くして帰ろう

ここまで、ザンギを入口に、北海道のB級グルメを駆け足で紹介してきました。

ザンギ(鶏)、豚丼(豚)、若鶏の半身揚げ(鶏)、室蘭やきとり(豚)。 そして交流会の夜の部で待っている、ビール園のジンギスカン(羊)。 気づけば、鶏も豚も羊も、ひととおり北海道の肉を制覇できる二日間です。 全部は無理でも、気になったものを一つ、二つ。それだけでも、来た甲斐は十分あります。

そして、ここで紹介した味の多くは、私にとっては「当たり前にそこにあるもの」でした。 ザンギも、行きつけの鳥松が発祥の店だということも、道外の人に言われて、あるいは調べてみて、 初めて「そうだったのか」と気づいたものばかり。当たり前すぎて、見えていなかった。

だからこそ、外から来るあなたにこそ、面白がってもらえる気がします。 地元の人間が気づかないまま食べている味を、ぜひ札幌で、味わってみてください。

それでは、7月11日。会場でお会いしましょう。

ザンギのマスコット 豚丼のマスコット 若鶏の半身揚げのマスコット 室蘭やきとりのマスコット